米銀17社が資本規制満たす FRBのストレステスト

 【共同】連邦準備制度理事会(FRB)が7日公表した2013年の米銀行持ち株会社大手の健全性審査(ストレステスト)の結果によると、対象となった18社のうち17社が自己資本規制の最低基準を満たした。テストは高い失業率や金融情勢の緊張を想定して、14年10-12月期時点の状況を審査。増配や自社株買い戻しなどを考慮しても資本を十分確保できると、FRBは説明している。

 中核的自己資本の比率はアリー・フィナンシャル・グループ(旧GMAC)1社だけが1.5%で、昨年に引き続き最低基準の5%を下回った。

 主要国の金融監督当局は新たな自己資本規制(バーゼル3)で中核的自己資本の比率を7%とすることで合意しているが、FRBはことし1月からとしていた米銀への適用開始予定を先送りした。バーゼル3に従えば、バンク・オブ・アメリカの6.8%、JPモルガン・チェースの6.3%、ゴールドマン・サックスの5.8%、モルガン・スタンレーの5.7%は基準を下回ることになる。

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