「医療費保証を」と訴え 東電に、震災支援の元米兵

 【共同】東日本大震災後に三陸沖に派遣された米原子力空母の乗組員らが、東京電力福島第1原発事故の情報が正確に伝えられず、健康被害を受けたとして東電に損害賠償を求めた訴訟で、原告の元乗組員2人が11日、ニューヨークで記者会見し「将来にわたり医療費を保証してほしい」と東電に対し訴えた。

 原告側弁護士は同日、原告数が115人を超えたと明らかにした。さらに増える見通しという。訴訟は昨年12月、米兵8人と、事故当時妊娠していた女性乗組員の子供1人を含む計9人が起こしていた。

 会見したのは、被災地支援の米軍「トモダチ作戦」に参加した空母「ロナルド・レーガン」の操舵員だったモーリス・エニスさん(25)と、女性のジェイミー・プリムさん(28)。エニスさんは屋外で米国旗掲揚を担当、外気に当たり「艦内での検査で放射線測定器が激しく鳴り、除染措置を受けた。その後、顔に腫瘍ができた」と話した。

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