シェール採掘、河川も汚染 東部で水質分析

 【共同】化学物質を含む水を大量に地中に送り込んで新型天然ガス「シェールガス」を採掘することによって、東部の河川に汚染物質が流れ出している可能性があるとの研究結果を、環境シンクタンク「リソーシズ・フォー・ザ・フューチャー」の研究チームが米科学アカデミー紀要電子版に11日発表した。

 ペンシルベニア州を中心とする世界最大級のガス田「マーセラス・シェール」の周辺の水質データ2万件以上を分析。上流に採掘場があると細かいごみのような浮遊物が増え、採掘に伴う汚染水を処理する浄化施設の下流では塩素化合物の濃度が高くなることを確かめた。

 浮遊物は、汚染水の一部が処理されないまま採掘場から河川に流れ込んだためとみられる。生態系への影響が大きい塩素は浄化施設での除去が難しく、処理後も濃度が下がっていない可能性がある。

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