赤血球の大量製造に道 iPS細胞から理研
- 2013年3月21日
- 日本発ニュース
【共同】体のさまざまな細胞になる人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から赤血球を大量に作れる細胞を作製したと、理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)の中村幸夫細胞材料開発室長が21日、横浜市で開催中の日本再生医療学会で発表した。輸血用の血液製剤の大量製造につなげたいとしている。
中村室長のチームは以前、赤血球になる手前の「赤血球前駆細胞」をマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から作製した。このときの培養方法を改良、人間のiPS細胞に遺伝子操作を加えるなどして前駆細胞を作り、ほぼ無限の増殖能力を持たせることに成功した。さらに、前駆細胞から作った赤血球に酸素を運ぶ能力があるのを確認した。
赤血球は200ミリリットル製剤を作るのに1兆個も必要なため、大量に作る技術開発が課題だった。前駆細胞の状態で増やしておけば、そこから3〜4日で赤血球が作れる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ