南鳥島に高濃度レアアース 「埋蔵量は数百年分」

 【共同】南鳥島周辺の海底の泥に、最高で0.66%という高濃度のレアアース(希土類)が含まれていることが判明したと海洋研究開発機構と東京大のチームが21日、発表した。産業利用に有用なレアアースでは世界最高濃度。海底下3メートル付近と浅い場所にあった。

 調査チームの加藤泰浩東京大教授は「予想以上に高濃度だった」と話し、周辺の埋蔵量は国内消費量の少なくとも数百年分に相当するとの見方を示した。

 ハイブリッド車に使われるジスプロシウムは最高で0.03%。1日当たり1万トンの泥の採取を想定すると、2010年の日本のレアアース総需要量の42%を賄える。ジスプロシウムは需要の74%、テレビやLEDに使われる高価なテルビウムは380〜750%。

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