ガソリン高でも一人運転〜過去40年で傾向強まる
- 2013年3月22日
- 自動車関連
米国では過去40年間、ガソリンが高騰しても車を1人で運転する頻度は高まり続けていることが、ミシガン大学交通研究所の調査で分かった。
ロサンゼルス・タイムズによると、1970年から2010年までに、自動車1台の乗員数は平均1.9人から1.38人に減った。マイケル・シバック所長はこれを「激減」と表現し、考えられる要因の1つとして、仕事と家事の両立を目指す女性ドライバーの増加を挙げる。シバック氏が行った別の調査では、男性ドライバーの割合は63年から10年にかけて60%超から50%未満に低下している。
シバック氏はまた、1人で運転する方が便利と考えられる場合もいくつかあると指摘する。「友人を乗せるために余分な距離を走るのはあまり気が進みませんからね」
調査ではこのほか、燃費が悪い乗用車やトラック、スポーツ多目的車(SUV)から燃費優秀な新車に買い替えドライバーの間では、より長く運転できることを喜ぶ傾向が見受けられた。
こうした傾向は、低ニコチンのたばこに切り替えた人が以前より頻繁に喫煙するようになる「低ニコチン症候群」に例えられる。シバック氏は「燃費向上分の約10%は運転量が増えることで消える。仮に燃費が10%改善されても、得られる経済的恩恵は9%しか増えない」と話し、これを燃費のリバウンド効果と呼んでいる。
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