「静かな車」規制、音が高すぎ〜自動車メーカー、政府案に異議

 主要自動車メーカー各社は、走行音が静かな電気自動車(EV)に気付きにくい盲目の歩行者を助ける「静かな車」規制について、義務付けられる警告音のレベルが高すぎると主張している。 デトロイトのメーカー3社やトヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)などが加盟する自動車工業会など業界2団体は、運輸省道路交通安全局(NHTSA)が提案している最低水準の音量に対し、「必要以上に大きく、ドライバーや同乗者を不快にさせ、余分なコストを伴う」と指摘した。 NHTSAによると、EVやハイブリッド車(HV)が歩行者を巻き込む事故の確率は、ガソリンまたはディーゼル車より19%高い。自転車を巻き込む確率で比較すると、38%高くなるという。 規定は2014年9月から段階的に導入される計画だが、メーカー側はこのタイムテーブルでは「不可能」と主張。内容が修正されない限り、最終的に導入される18年まで時間的な猶予を望んでいる。 NHTSAでは、規制に伴う業界側の負担を初年度で約2300万ドル、車1台当たりのコストを35ドルと試算している。一方のメーカー側は、コストが政府試算の最高で5倍に上ると主張している。

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