新型ガス採掘で環境被害 経済利害絡み地元割れる
- 2013年4月3日
- アメリカ発ニュース
【共同】次世代エネルギーとして期待され米国で開発が盛んな新型天然ガス「シェールガス」の採掘について、地下水汚染から不可解な地震の発生まで、多くの環境問題の原因になっているとの指摘が相次いでいる。エネルギー業界が開発推進の立場から規制強化に反対する中、地元住民は環境保護と開発に伴う経済的な恩恵との間で揺れている。
シェールガスは泥土が堆積してできた「頁岩(シェール)」と呼ばれる岩盤内にある。採掘には化学物質や砂を含んだ高圧の水で岩盤を砕く「フラッキング(水圧破砕法)」という手法が使われるが、環境保護派は排水で土壌や地下水が汚染されると主張している。
ニューヨーク州内の国内最大級のシェールガス層が広がる地域周辺ではフラッキング禁止の町が増えた。ペンシルベニア州では州当局の水質検査から有害金属のデータが除外されたと環境保護団体が反発している。
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