有機ELの量産技術確立へ シャープ、15年度までに

 【共同】経営再建中のシャープが2015年度までに、次世代テレビなどの画面として有力視される有機ELパネルの量産技術を確立する方針を固めたことが9日、分かった。研究開発に投じた資金を早期に回収し、再建につなげる。

 量産技術を確立した上で、台湾などの電子機器受託製造サービス(EMS)への生産委託を含めて事業化の可否を判断する。事業化を見送る場合には、同業他社に量産技術を売却することや、技術を使う権利を与えてライセンス収入を得ることも視野に入れる。

 液晶パネルに活用している独自素材の「IGZO(イグゾー)」を有機ELに用いると画像がより鮮明になることから、製品化で先行するサムスン電子などのライバルに対抗できると判断した。複数の生産方式の開発を進めており、採算性やパネルの品質などの観点から最適な方式を選ぶ。

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