中国液晶大手に存在感 日本企業と提携模索

 【共同】販売競争が世界的に激しい液晶テレビ業界で、中国の家電大手、TCL集団(広東省)が存在感を高めている。2012年の年間出荷台数は東芝やパナソニックを上回って世界4位。グループを率いる李東生会長は日本企業との提携も視野に事業強化を目指している。

 「日本企業との協力を模索している。共同で新工場をつくる可能性もある」。3月中旬、北京で日本の一部報道機関の取材に李会長は語った。日中関係は悪化したが「中国と日本の経済の相互補完関係は、中国と米国よりもさらに強い」と意に介する様子はない。

 TCLは1981年に設立。液晶テレビのほかに携帯電話やパソコン、冷蔵庫なども生産する総合家電メーカーだ。

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