静かに祝賀、見えぬ危機 金日成主席の生誕記念日

 【共同】15日、故金日成主席の生誕記念日「太陽節」を迎えた北朝鮮の首都平壌では、軍事パレードなど大規模行事の開催は確認されず、市民は比較的静かに祝日を過ごしたもようだ。米国に向けた挑発的なメッセージとは裏腹に、市内では“危機”の空気は薄い。一方で外資の進出中止など、経済分野では先鋭化する強硬路線の影響が見え始めた。

 太陽節は故金正日総書記の生誕記念日「光明星節」(2月)と共に、北朝鮮にとって特別な祝日だ。平壌中心部の「万寿台の丘」に立つ金主席と金総書記の銅像には15日、早朝から市民が献花に並んだ。

 北朝鮮指導部は生誕100年だった昨年の太陽節には軍事パレードを開催し、金正恩第1書記が初めて演説した。直前には、失敗したものの事実上の長距離弾道ミサイルも発射した。今年は政治的節目として7月の朝鮮戦争休戦60年を重視しており、大規模な催しは7月に行われる見通しだ。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る