グーグル、光ファイバーをプロヴォ市にも拡大へ 〜市の事業を引き継ぐ案

　グーグル（Google）は、同社がカンザス・シティーで開始した超高速インターネット接続サービス「グーグル・ファイバー（Google Fiber）」をテキサス州オースティンに拡大する計画を発表してから１週間後の17日、同サービスをユタ州プロヴォ・シティーでも開始する計画を明らかにした。

　プロヴォ・シティーは、アイプロヴォ（iProvo）という独自の光ファイバー網の敷設事業を2004年から進めており、2011年以来、その敷設網を完成させる提携先を探している。

　グーグルは、アイプロヴォを完全買収することでグーグル・ファイバーを同市にもたらす案を提示した。

　同社がグーグル・ファイバーをプロヴォ・シティーに提供するには、市議会がグーグルによるアイプロヴォ買収を承認する必要がある。

　ロサンゼルス・タイムズによると、現行の買収案では、グーグルがアイプロヴォの残りの敷設と毎秒１ギガビットを可能にするアップグレードをすべて負担し、市民に高速接続を破格値で提供することを条件に、買収額わずか１ドルで交渉成立している。

　グーグルがアイプロヴォを買収すれば、同市のインターネット利用者は毎秒５メガビットの接続速度をわずか30ドルの初期起動費だけで７年間使える。

　また、毎秒100メガビットのサービスを選べる選択肢と、200の高精細テレビ・チャンネルを含むグーグル・ファイバーTVも提供される。

　グーグル・ファイバーが初めて提供されたカンザス・シティーでは、超高速接続サービスが月額70ドル、高精細テレビ・サービスとの同梱サービスが月120ドルと、競合社の料金より格段に安い価格で提供されている。

　プロヴォ市議会はグーグルの買収案を４月23日に票決する計画。

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