インテル、API技術のマッシャリーを買収 〜モバイル機能の拡充へ

 インテル(Intel)は、サンフランシスコの新興企業マッシャリー(Mashery)を買収することで合意した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2006年に設立されたマッシャリーは、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)に関係した技術とサービスを開発しており、社員数は約125人、そのほとんどはインテルに移籍する。

 APIは、多くの企業で長年にわたって使われてきた。たとえば、マイクロソフトがウィンドウズOS向けアプリケーションの開発を促進するために、開発者に専用のAPIを公開している。

 最近では、モバイル機器の急成長を受けて、モバイル・アプリケーションの開発が激増しており、モバイル・アプリケーション開発用のAPI活用が特にが増えている。

 半導体最大手のインテルにとっても、APIの利用価値は大きい。インテル製チップの搭載されたサーバー・システムが、モバイル機器との情報共有に使われる場合が増えているためだ。

 マカフィーやウィンド・リバー・システムズを買収してきたインテルは、APIの使用方法を安全に管理するためのインテル・エクスプレスウェイ・サービス・ゲートウェイ(Intel Expressway Service Gateway)というAPIをすでに有する。

 マッシャリーは、同様の機能のほかに、APIを使う開発者コミュニティと企業の間のコミュニケーションを管理する技術をもたらす。たとえば、開発者のアクセスするウェブサイトの管理機能がある。

 マッシャリーは、以前からインテルと協力関係にあった。

 インテル広報担当者によると、マッシャリーは、インテルのソフトウェア&サービス事業部に組み込まれる見通し。このほど発表された第1四半期業績結果では、同事業部の売上高は5億8800万ドル、経常損失は2400万ドルだった。

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