米紙購読数が下げ止まり 電子版が貢献「少し楽観」
- 2013年4月23日
- アメリカ発ニュース
【共同】米国で10年近く続いた新聞購読数の減少が止まりつつある。調査機関「ピュー・リサーチセンター」によると、2012年の総購読数は電子版も含めると前年比ほぼ横ばいで、上場している新聞社の株価も持ち直してきた。同センターは「(業界は)深刻な不況に陥った07年以降初めて少し楽観的な状況にある」と分析している。
米国の新聞購読数は03年ごろから減り始め、リーマン・ショック後の09年には前年比10%を超える減少となった。だが近年はスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末を通じた電子版購読者が増え、紙媒体の部数減を補うまでに成長。各社とも電子版を収益源に育てたい考えだ。
電子版課金の動きは加速し、ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなど主要紙を含め全米の日刊紙約1380紙のうち3分の1の約450紙が既に課金に踏み切っている。
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