筋肉細胞、効率よく作製 iPS細胞から京大 筋ジストロフィー治療に

 【共同】さまざまな組織や臓器になる能力があるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、腕や足を動かす筋肉「骨格筋」の細胞を効率よく作ることに、京都大iPS細胞研究所の桜井英俊講師のチームが成功し、24日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。

 また、筋肉の萎縮と筋力低下が起きる筋ジストロフィーの一種の患者の細胞から作製したiPS細胞を骨格筋にし、病態を体外で作り出すことに世界で初めて成功。筋疾患の治療法開発や新薬の試験に役立つと期待される、としている。

 チームは、細胞の運命を骨格筋に変える遺伝子「MyoD1」をiPS細胞に導入し働かせて培養。すると、9日後に70-90%の高い割合で骨格筋細胞になった。さらに6日後には、電気刺激により収縮するなど機能性を持つ成熟した骨格筋細胞ができた。

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