アップル、車載コンソールの支配を狙う 〜地図と音声認識機能を統合へ

 アップル(Apple)は、アイフォーン(iPhone)用OSのアイオーエス(iOS)の新版「iOS 7」によって、自動車の中央コンソールを支配する戦略を2013年中に一気に強化する方針を打ち出した。

 アイオーエス7の発表時期は未定。

 アップル動向追跡オンライン誌の9to5Macが消息筋の話として報じたところによると、アップルは自動車メーカーとの連携を強化し、アイオーエスの地図アプリケーション「マップス(Maps)」や音声認識機能「シリ(Siri)」を車載コンソールに送り込む。

 アイフォーンとアイパッド(iPad)に対応したダッシュボード用アクセサリーはすでに販売されているが、アップルは独自のソリューションで車載機能の統合を目指す。

 消息筋によると、アイフォーンのプラグを最新の車載コンソールに差し込むと、車に搭載されているGPSシステムに代わって、内蔵パネル上に最新版の「マップス」が表示される。

 独フォルクスワーゲン(VW)は、第三者アプリケーションを稼働させるアイフォーン用ドック(ドッキング・ステーション)を「ビートル(Beetle)」に搭載したが、アップルが狙っているのはアップル独自の包括的車載ITだ。

 アイフォーンを車に接続することで、各種機能の操作にシリを活用できるようにすることがアップルの狙いの一部でもある。

 ただ、アイオーエスによる車載機能の統合には時間がかかる。商用化には広範な車載試験を通じ、マップスやシリの改良や自動車メーカーとの交渉が必要になる。

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