追加核削減を明言 米高官、目標は示さず

 【共同】来日中のガテマラー米国務次官代行(軍備管理・国際安全保障担当)が7日、東京都港区の米大使館で共同通信のインタビューに応じ、米ロの新戦略兵器削減条約(新START)に基づき、1550発まで減らす配備済み戦略核弾頭について「1550発ではまだ多すぎる」と述べ、追加削減を目指す方針を明言した。

 オバマ米大統領は6月に英国で開かれる主要国(G8)首脳会議(サミット)に合わせ、政権2期目で初となる米ロ首脳会談をプーチン大統領と行う予定。米政府はこうした機会を捉え、戦術核も含めたさらなる核軍縮を働き掛ける思惑とみられる。

 ただ、ガテマラー氏は削減数について「具体的な数字を言うのはまだ早すぎる」と述べ、今後の交渉などを通じて決定する意向を示した。削減の目標時期についても言及しなかった。新STARTでは、米ロは2018年までに配備戦略核を1550発に制限することになっている。

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