セールスフォース、ソーシャル広告市場へ参入 〜広告配信を一元管理
- 2013年5月10日
- ハイテク情報
クラウド型業務用ソフトウェア大手のセールスフォース(Salesforce)は、4月に提供開始したプラットフォーム製品のソーシャル・ドット・コム(Social.com)によってソーシャル・メディア広告市場に参入した。
ソーシャル・ドット・コムは、フェイスブック(Facebook)とツイッター(Twitter)を使ったマーケティング策の準備と管理を支援するもの。
セールスフォースは、企業各社のソーシャル・メディア・サイトにソーシャル・ドット・コム経由で掲載された広告に対し仲介手数料を請求する。同社のほかの製品やサービスの場合と違い、月額基本料は発生しない。
インベスターズ・ビジネス・デイリー紙によると、ソーシャル・ドット・コム利用企業は、セールスフォースのクラウド・サービスに保存した自社顧客データに直接アクセスできるほか、ソーシャル・メディア広告戦略について広告代理店とやり取りすることも可能。
ソーシャル・メディア広告展開に必要な情報にワンストップ・アクセスできるようになることで、企業各社は広告効果の向上を期待できる、とセールスフォースは説明している。
フェイスブックとツイッターは、性別や年齢、住所などによって広告配信先を絞り込む広告プラットフォームを提供している。
セールスフォースによると、ソーシャル・ドット・コムを使えば、フェイスブックとツイッターの両方に出稿する広告を一元管理できる。
また、出稿先と決める際の条件として自動車免許試験を最近受けた人や、自動車ディーラーのウェブサイトを最近閲覧した人といった絞り込みによって、将来には広告配信先をさらに標的化できるようになる見込み。
調査会社イーマケター(eMarketer)は、フェイスブックの広告収入について2013年の56億ドルから2015年は86億ドルに拡大すると予測。ツイッターの広告収入は、同期間に5億8300万ドルから13億3000万ドルに増えるとみている。
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