タカタ新社長にストッカー氏〜初の外国人起用
- 2013年5月10日
- 米国ビジネス
シートベルトとエアバッグで世界2位の自動車部品大手タカタ(東京都)は10日、執行役員のステファン・ストッカー氏を新社長に起用する人事を内定したことを発表した。経営体制の一層の強化が理由。
トヨタ、ホンダ、BMWの日独大手自動車メーカーは最近、タカタが供給したエアバッグの不具合を理由に世界で計360万台のリコール(回収・無償修理)を発表している。タカタが同日発表した2013年3月期決算は、リコール関連の特別損失が300億円に上り、過去最大の211億円に上る純損失を計上した。前期は119億円の黒字だった。
ロイター通信によると、ストッカー氏はスイス出身で、同社の社長に外国人が就任するのは初めて。氏は02〜09年にドイツ系自動車部品大手ボッシュの日本法人社長を務め、13年2月にタカタの執行役員に就任した。6月26日の株主総会と取締役会を経て、正式に社長兼最高業務責任者(COO)に就任する。
これに伴い、創業家出身の高田重久(たかだ・しげひさ)社長は会長兼最高経営責任者(CEO)に就任する。野村洋一郎最高財務責任者(CFO)は「今回の異動はリコールとは無関係」と話している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる