燃費重視の消費者増える〜88%が「次回購入で考慮」

 連邦政府がメーカーに義務付ける新車の燃費基準を大幅に引き上げ、メーカーが基準達成の努力を続ける一方で、消費者側にも燃費を重視する傾向が高まっていることが米消費者連盟(CFA)の最新調査で分かった。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、米消費者の85%は新しい連邦燃費基準を「支持」し、54%は「強く支持」している。支持率はどの党派でも高く、共和党支持者で77%、無所属は87%、民主党は92%に上った。また、88%が「次に車を買う時は燃費が重要な判断材料になる」と答え、59%は「非常に重要な材料になる」と答えた。

 消費者の大半は、次の車は今の車より燃費が大幅に良くなると思っており、現在燃費が24マイル/ガロン(mpg)の車に乗っている人は次に買う車が31mpgになると考えている。自動車メーカーも、さまざまなオプションを提供しながら製品の平均燃費を改善しており、実際に燃費の良い車を買う人が増えている。

 車の燃費向上に大きく貢献しているのは4気筒エンジンで、新車販売台数に占める4気筒エンジン車の割合は、2005年の30%未満から12年は50%近くまで拡大した。このほか、ゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」や日産「リーフ」といった電気自動車(EV)の販売がハイブリッド車(HV)の発売当時よりも早いペースで伸びていることも背景にある。

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