細胞小器官の分裂法を解明 小さな輪が分断、立教大

 【共同】細胞の中にあって、脂肪分解などの役割を持つ小器官「ペルオキシソーム」が分裂する仕組みを立教大などのチームが突き止め、20日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。小器官の周囲に輪っかができ、これが縮みながら二つに分断していた。

 チームの黒岩常祥立教大特定課題研究員は「細胞内の別の小器官であるミトコンドリアと似ている。ミトコンドリアは真核生物の祖先が20億年前に取り込んだ細菌だが、ペルオキシソームも同じ細菌が起源なのではないか」としている。

 人間など高等な動植物の細胞では1個の細胞に数千のペルオキシソームがある。チームは分裂の様子をしっかりと追跡するため、これを細胞内に一つしか持たない原始的な紅藻の仲間「シゾン」を使って観察。ペルオキシソームの中央部に非常に小さな輪ができ、徐々に小さくなって約2時間で二つに分割する様子を捉えた。

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