北極観測基地水没の恐れ ロシアの科学者ら救出へ

 【共同】北極海の氷上に設置されたロシアの環境観測基地「北極40」が、温暖化による予想を超える氷の融解で水没の恐れが出てきた。同国天然資源環境省は23日、原子力砕氷船を近く派遣し、基地にいる同国の科学者16人を脱出させることを決めた。

 同省やタス通信などによると、基地は昨年10月に設置。今年9月まで運営する予定だったが、異常な高温により基地周辺の氷床の崩壊が進み、活動が難しくなった上、人命の危機が生じた。基地が水没すれば環境汚染の恐れもあるという。

 救助に当たる砕氷船は近く北部ムルマンスクを出港し、6月上旬にも基地付近に到達する。基地は氷の移動に伴って動いており、23日にはカナダに近い北緯81度、西経135度付近にある。

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