シリア武器禁輸を解除 反体制派への供与可能に

 【共同】欧州連合(EU)の外相理事会は27日、内戦が続くシリアの反体制派に武器を供与するため、同国に対する武器禁輸を解除することを決めた。武器禁輸措置の延長に英国とフランスが反対したため、期限が切れる5月末に失効することになった。

 失効後、EU加盟国は独自に反体制派への武器供与を決定する。ただし6月にジュネーブで予定されるシリアに関する国際会議の結果を見極めるため、8月1日までは武器輸出を控える。

 英仏両国は「直ちに武器輸出をする考えはない」としているが、シリアのアサド政権の反発は必至。英仏が実際に反体制派への武器供与に踏み切れば、シリア内戦が一層激化するとの懸念が根強い。

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