「周囲の理解が助け」 精神疾患啓発でオバマ氏

 【共同】精神疾患への理解を深めて診療につなげるための啓発会議が3日、ホワイトハウスで開かれた。オバマ大統領は「あなたは独りじゃない、周囲に支える人がいるよと伝えることが、精神疾患に苦しむ人の大きな助けになる」と強調した。

 一般社会や周囲の理解不足もあって、心の病に苦しむ米国人の40%未満しか診療を受けられていないのが現状。オバマ氏は「がんの治療だったらこんなことは考えられない」と述べ、新聞やテレビなどでの啓発キャンペーンの重要性を訴えた。

 昨年12月に東部コネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件では、銃規制の議論とともに、自殺した容疑者の発達障害や、児童らの心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関心が集まった。オバマ氏は事件後、精神疾患に関する国民的な対話を行うと約束したが、今回の会議では銃乱射事件への直接の言及はなかった。

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