報道自粛のメディアに不信 トルコデモ、SNSで連携

 【共同】トルコで反政府デモ隊と治安部隊の大規模衝突が起きてから7日で1週間。エルドアン政権への配慮から報道自粛が目立つ大手メディアへの市民の不信が浮き彫りとなる一方、参加者は会員制交流サイト(SNS)を通じて緊密な連携を保つ。政権側はこうした動きを警戒、デモだけでなくサイバー空間での駆け引きにも収束の兆しは見えない。

 「今はやっている言葉はペンギンだね」。5日、デモの発火点となった最大都市イスタンブール中心部のタクシム広場で、デモ参加者の1人が苦笑交じりに話した。

 国内各地で治安部隊とデモ隊の衝突が起きていた1日夜。大手民放テレビ局はデモを詳しく報じなかったばかりか、ある局はペンギンについてのドキュメンタリー番組を流し続け、人々の怒りを増幅させた。広場には破壊されたテレビ局の中継車が放置され、メディア不信の根深さを物語る。

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