尖閣は「核心的利益」 習主席が認識示す 日本の譲歩狙いか

 【共同】中国の習近平国家主席が7日にカリフォルニア州で行われた米中首脳会談で、オバマ大統領に対し、沖縄県・尖閣諸島は「中国固有の領土」と主張した上で、中国の譲れない国益を意味する「核心的利益」だとの認識を表明していたことが分かった。米中関係筋が11日、明らかにした。両国は会談後の説明でこの発言を公にしていなかった。

 習氏は、オバマ氏との初の首脳会談で中国の強い姿勢を明確にすることで、米国が問題に関与しないようけん制するとともに、緊張緩和に向け米国が日本に譲歩を迫るよう促す狙いがあったとみられる。首脳レベルでも核心的利益と位置付けたことで、中国が日本に対し引き続き強硬な姿勢で臨むことは確実だ。

 ドニロン米大統領補佐官によると、オバマ氏は尖閣諸島の領有権について特定の立場を取らないとの方針を表明し、対話を通じた解決の必要性を訴えた。しかし、中国側が核心的利益との立場を示したことに対して、具体的にどのような反応をしたのかは不明。

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