ダルビッシュ、好投でも勝ち付かず 「悪い流れとは思わない」

 【共同】7回を3安打1失点。9三振を奪う文句なしの好投でも、同点のまま降板したレンジャーズのダルビッシュに勝ち星は付かなかった。「僕の勝ちのために野球をやっていない。自分の仕事は最低限しているので、悪い流れとは思っていない」と話したが、これで5試合続けて勝ち星がない。7勝目を挙げた5月16日以降、約1カ月足踏みしている。

 最近5試合はいずれも6回以上を投げて試合をつくっている。安定感は抜群だが、一方で試合の流れを引き寄せられていないのも事実。この日は先制した直後の3回に同点打を浴びた。5日前に対戦した相手に粘られ、7回を110球で降板。相手の中軸エンカーナシオンは「我慢して、球数を投げさせようとした」と明かした。

 主力打者の故障で攻撃力が低下しているのも、ダルビッシュに勝ち星が付かない要因の一つだ。今季、勝利投手になった試合では、打線がいずれも7得点以上しているが、最近5試合は平均2・2点。右腕は「野球なので点を取れない試合もある。みんな力を合わせて下を向くことなくやっていくしかない」。我慢の時期と割り切り、次戦を見据えた。

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