米国、シェールオイル増産 ガスからシフト 日本の輸入環境に好影響も

 【共同】新型原油として期待が高まっている「シェールオイル」の生産が米国で急増していることが21日、国際石油資本(メジャー)の報告書などで分かった。米国は世界最大の原油輸入国だが、自国生産の拡大で輸入量は減少する見通しで、産油国の輸出に影響が出るのは確実。シェール革命はガスから石油へと第2幕に入った。

 メジャーの英BPがこのほど発表した報告書によると、シェールオイル増産の影響で米国の2012年の原油生産は前年から日量約104万バレル増え、日量約890万バレルに達した。日本が一日で消費する石油の約2倍に相当する。

 中東や南米、西アフリカの産油国では米国向けの輸出が減少し、その分が中国やインド、日本などに向かうとみられる。

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