ウェスタン・デジタル、ステック社を買収 〜企業向けSSD事業を強化
- 2013年6月25日
- ハイテク情報
ディスク・ドライブ製造大手のウェスタン・デジタル(Western Digital)は24日、ステック(Stec)社を3億4000万ドルの現金で買収することで合意成立したことを明らかにした。
同買収額はステックの1株あたり6.85ドルとなる計算で、先週金曜日の同社株価終値に91%を上乗せした額。
インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、ステックは、ウェスタン・デジタルの100%子会社であるHGSTに組み込まれ、企業向けのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)開発および生産事業を拡張する事業部門となる。
HGSTは、インテル(Intel)との共同開発事業によって企業向けSSDの開発を進めている。ウェスタン・デジタルは、ステックを完全吸収してHGSTに組みことで、インテルとのSSD開発事業強化を図るとみられる。
SSD市場は健全な成長が確実視されるハードウェア分野と期待される。フラッシュ(flash)チップとも呼ばれるSSDは、従来のハード・ディスク・ドライブ(HDD)に比べてデータの読み書きが大幅に速く、安定性も高いという利点がある。
SSDはHDDに比べて価格がはるかに高いものの、価格低下は少しずつ進んでおり、企業向け市場での導入も増加傾向を強めている。
ウェスタン・デジタルの競合社であるシーゲイト・テクノロジー(Seagate Technology)でも、SSD事業の拡充に注力しており、SSD市場競争の激化もすでに始まっている。
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