オラクルとセールスフォースが提携 〜犬猿の仲でも新興企業に共同戦線

 業務用ソフトウェア大手オラクル(Oracle)と顧客関係管理(CRM)大手のセールスフォース(Salesforce)は、両社の技術を統合し、さらにセールスフォースがオラクル製品を全社的に導入することで合意した。契約期間は9年間。

 コンピュータワールドによると、セールスフォースは、オラクルのリナックス(Linux)OSディストリビューションやジャバ(Java)ミドルウェア、そしてエクサデータ(Exadata)サーバー・オプラットフォームを今後の製品開発の基本とすることと、オラクル製データベースを今後も継続して使用することで合意した。

 オラクルは、セールスフォース製ソフトウェアと、自社の人材管理製品のフュージョンHCM(Fusion HCM)ならびにクラウド基盤金融ソフトウェアを統合する。またセールスフォースは、オラクルのそれら2製品を「全社規模で」導入する。

 オラクルのラリー・エリソン最高経営責任者(CEO)は、「(クラウド・アプリケーション導入を決めた企業は)迅速かつ多大な費用をかけず導入できることと、開発ベンダーが違うアプリケーションであっても直ちに統合して使えることを期待している」と指摘、セールスフォースとの提携はそれらを実現するためと説明した。

 一部とはいえ製品を統合したことで、クラウド基盤HCMと金融アプリケーション分野で急成長中の新興企業ワークデイ(Workday)に対し、セールスフォースとオラクルは共同戦線を張ったことになる。

 なお、オラクルはクラウド基盤CRMを社内でも開発しており、同分野では今後もセールスフォースと競合する。

 エリソンCEOとセールスフォースのマーク・ベニオフCEOは犬猿の仲で有名で、相手製品や戦略を公の場で繰り返し批判し合ってきた。両社の提携は、過去の確執を解消するものと言える。

 オラクルはセールスフォースとの提携発表に先立ち、クラウド分野でマイクロソフト(Microsoft)とも大型提携しており、クラウド大手らとの業務提携によって新興企業の台頭に対抗する姿勢がうかがえる。

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