バチカン銀行の調査委設置 ローマ法王

 【共同】ローマ法王庁(バチカン)は26日、マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑などが絶えない財政管理組織「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)の運営に関する調査委員会を、法王フランシスコが設置したと発表した。閉鎖性が指摘されるバチカンの組織改革を目指す、法王フランシスコの方策の一環とみられる。

 設置は今月24日付。4人の高位聖職者のほか、米国の法学者1人もメンバーに加わった。調査委には、バチカン銀行に関するあらゆる書類やデータなどを収集する権限が付与されている。期限は設けられていないが、調査終了次第、結果を速やかに法王に報告する。

 バチカン銀行は1942年設立で、バチカンの資産の管理・運用を手がける。預金者や資金の動きを公開しないなど、不透明性が指摘されてきた。

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