GM、品質責任者が昇格〜消費者評価高めた功績で
- 2013年6月28日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)のダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)は、製品に対する顧客評価を高めた功績で、アリシア・ボーラーデイビス副社長をCEO直属の上級副社長(国際品質管理・国際消費者担当)に抜てきする人事を発表した。ボーラーデイビス氏は16カ月前に国際品質管理・米国消費者担当となったばかりで、異例の早さでの昇格となる。
デトロイト・フリー・プレスによると、GMはこのほど、業界で最も注目される自動車の品質指標の1つ、JDパワー&アソシエイツの初期品質調査(IQS)で初めて総合首位メーカーになった。新車購入後90日以内に消費者が経験する不具合の少なさを比較する同調査は27年前に始まり、トヨタ自動車など外国勢が優位を占めてきたが、GMは今回、26部門のうち8部門を制した。
ポーラデイビス氏の昇格は、ミシガン州のウォレン技術センターで26日行われたIQSの結果報告会で発表された。アカーソンCEOは従業員2000人を前に「私がCEOに就任した2010年9月以来、最も記念すべき日だ」と語り、今回の偉業達成を祝った。
しかし、GMが今後も高い評価を持続できるかどうかは、このほど発売した2014年型「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」のピックアップ両モデルの売れ行きにかかっている。ピックアップは最も利ざやが大きい上、市場投入の時期が住宅市場の回復と重なるだけに、その成否は北米市場でのGMの将来を占う材料になる。
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