シスコ、アプリケーション重視の基幹設備を発表 〜クラウド本位データ・センター向けに

 シスコ・システムズ(Cisco Systems)は、フロリダ州オーランドで先日開催されたシスコ・ライブで、データ・センター向けの新しい通信網アーキテクチャーを発表した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、このアーキテクチャーは、シスコが過半数株式を保有する子会社のインシーム・ネットワークス(Insieme Networks)が設計したもので、クラウド時代のアプリケーション需要に対応することを目的に開発された。

 クラウド・アプリケーションの活用を重視した基幹設備により、必要なビジネス・アプリケーションを末端利用者にすばやく配信しながら、拡張性によってコストを最小限に抑えることが可能となる。

 このアーキテクチャーは幅広いオープンAPI(application programming interface)も有しており、現時点で毎秒40ギガビット(40G)のイーサーネット規格に対応し、将来的には100Gへの移行も可能。

 シスコはまた、ネクサス(Nexus)製品群の新製品も発表した。シスコ・プライム・データ・センター・ネットワーク・マネジャー(Cisco Prime DCNM)の第7.0版となるもので、スイッチの新製品「ネクサス7700」シリーズとI/Oモジュールの新製品「F3」シリーズが含まれている。

 F3シリーズは、ネクサス7700シリーズと7000シリーズの両方でサポートされ、40Gと100Gの帯域幅に対応し、電力効率を60%向上する。

 ネクサス7700シリーズのネクサス7718は、40Gおよび100Gのスイッチで、最大で40Gbpsポートを384個と100Gbpsポートを192個装備できる。合計では83Tbpsのスイッチ容量を持つように設計されている。

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