飢餓半減、結核克服は順調 国連開発目標の到達状況

 【共同】国連は1日、世界の貧困解消を目指すミレニアム開発目標(MDGs)の到達状況報告書を発表し、各目標のうち2015年までの飢餓人口の割合半減や結核の克服は達成できるとの見通しを明らかにした。一方、同年までに初等教育を全ての子供に行き渡らせる目標には、今のままでは到達できないと警告した。

 報告書は、飢餓に苦しむ人が1990〜92年は世界人口の23.2%を占めていたが、2010〜12年は14.9%になり「目標は到達できる距離にある」とした。

 主な病気の発生を「15年までに抑え込み減少に向かわせる」との目標では、結核の発生数が順調に減少している上、10年に結核と診断された患者の87%が治療に成功していることから、結核については達成に向かっているとした。

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