米労働省、データ・センターを統廃合 〜バイトグリッド社の施設に集約

 米労働省は、バイトグリッド(ByteGrid)がメリーランド州モンゴメリー郡シルバー・スプリングに所有するデータ・センターに、同省のデータ・センター機能を集約する。

 労働省は、ワシントンDCに所有するデータ・センターの移転業務をシステム・インテグレーターのロッキード・マーチン(Lockheed Martin)に5900万ドルで発注している。バイトグリッドはロッキード・マーチンの提携企業。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、労働省によるデータ・センター機能集約は、連邦データ・センター統合構想(FDCCI=Federal Data Center Consolidation Initiative)の一環。

 FDCCIは、1186軒の連邦データ・センターを2015年までに統廃合することによって、24億ドルのデータ・センター関連費を削減する計画。

 労働省は、ロッキード・マーチン=バイトグリッド陣営を選んだ理由として、米標準技術局(NIST)および連邦情報セキュリティ管理法(FISMA=Federal Information Security Management Act)が定めるセキュリティ標準に準拠した安全なデータ・センターを提供できる点を挙げた。

 バイトグリッドのモンゴメリー郡データ・センターは、21万4000平方フィートのデータ・センター面積と9万平方フィートの高床面積を持つ。共同入居型のデータ・センターとしてはメリーランド州で最大規模。複数の通信会社が通信サービスを提供する。

 労働省は、基幹網の一部をクラウドに移行することも計画している。

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