国際空港に落ち着き戻る 全滑走路再開、事故機撤去

 【共同】アシアナ航空ボーイング777旅客機の着陸失敗事故から13日で1週間。サンフランシスコ国際空港の滑走路周辺に残されていた事故機や機体の残骸は撤去され、全滑走路の運用が再開された。西海岸のハブ(拠点)空港はようやく落ち着きを取り戻し始めた。

 国際空港評議会(ACI)によると、同空港は年間の乗降客数が4000万人以上で、ニューヨークのケネディ国際空港に次いで全米7位の過密空港。IT企業が集積するシリコンバレーや観光地にも近く、ロサンゼルス国際空港とともに米西海岸の玄関口だ。

 国土が日本の約25倍の米国で、航空機は車とともに国民の欠かせない交通手段。乗降客数が全米一のアトランタ国際空港は、世界一でもある。米国の空港は、事故で甚大な影響が生じるリスクを常に抱えている。今回の事故では少なくとも数百便が欠航し、サンフランシスコへの到着便も近隣空港への振り分けを余儀なくされるなど大混乱に陥った。

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