中国リスク、集中討議へ G20、米緩和縮小も焦点
- 2013年7月18日
- 世界のニュース
【共同】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日夜(日本時間20日未明)、モスクワで開幕する。中国経済の先行きに懸念が強まっており、銀行を通さない不透明な取引「影の銀行(シャドーバンキング)」問題の説明を中国に求め、世界経済に与える影響やリスクを集中討議する。米国の量的金融緩和縮小をめぐる議論も焦点となる。
関係筋によると、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が会議の場で「影の銀行」の現状や中国政府の対応策を説明する方向で調整している。麻生太郎財務相も「誰も実態をつかめていないことが問題だ」と提起しており、中国側の説明に注目が集まっている。
この問題では、規制の厳しい銀行融資とは別ルートで巨額のお金が集められ、不動産開発や投資会社といったリスクの高い貸出先に資金が流れている。中国経済が減速して融資が焦げ付けば、不良債権が膨らみ金融危機を引き起こしかねないとの懸念が広がっている。
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