巨大発電所計画が難航 ジャワ島、用地確保に壁

 【共同】日本が官民一体となり、インドネシア・ジャワ島で進める石炭火力発電所建設計画の用地買収が、地元住民の反対で難航していることが19日、関係者の話で分かった。買収完了を条件とする資金の融資が受けられず、10月6日の期限までに事業費を調達するのが極めて困難な状況に陥っている。

 建設予定地は中ジャワ州ポノワレンなど。発電量がアジア最大級の同計画は、安倍政権の経済政策アベノミクスの「三本の矢」のうち、成長戦略の柱とされるインフラ輸出の目玉案件。日本政府は全面的に支援しているが、現時点で着工見通しが全く立たない。

 期限は既に1年延長され、現行制度上は再延長できない。期限内の調達に失敗し再延長もできなかった場合、日本企業が出資する事業会社は建設の権利を失い、再入札となる恐れがある。日本側は大統領令などによる制度変更で再延長を認めるようユドヨノ政権に働き掛けることを検討中だ。

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