シャープ、営業黒字30億円 液晶事業の赤字縮小

 【共同】経営再建中のシャープが1日発表した2013年4〜6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益で30億円の黒字を確保した。韓国サムスン電子などとの提携効果で、主力の液晶事業の赤字が大幅縮小し、太陽電池も健闘。人件費削減などリストラの効果もあり、前年同期の941億円の赤字から業績が急回復した。

 高橋興三社長は東京都内で記者会見し「計画に対し好調な推移。手を緩めず、13年度の純損益黒字化にまい進する」と強調。大西徹夫代表取締役専務執行役員は「液晶事業の改善が大きく、全社の業績改善に寄与した」と説明した。

 液晶事業は、サムスン電子へのテレビ向け大型パネルが伸びた。スマートフォン(多機能携帯電話)向けの中小型も好調だった。太陽電池は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で国内販売が伸び、売上高が倍増。独自液晶「IGZO(イグゾー)」搭載モデルの人気もあり、携帯電話事業は黒字化した。

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