米政権内に異論なし ロシアとの首脳会談見送り

 【共同】サキ米国務省報道官は7日の記者会見で、9月の米ロ首脳会談見送りについて「国家安全保障会議(NSC)内で全会一致の支持があった」と述べ、オバマ政権内で異論が出なかったことを強調した。同時に米ロ関係の重要性を説き、今月9日にワシントンで開く外務・国防相会談(2プラス2)などを通じて実務協議は続けていくと語った。

 ホワイトハウスは7日、モスクワで9月3-4日に開かれる予定だった首脳会談を取りやめる一方で、オバマ大統領が同4-5日にスウェーデンを訪問すると発表した。オバマ氏はその後、20カ国・地域(G20)首脳会合に出席するためロシアのサンクトペテルブルクに向かう。

 サキ氏は米ロ間の諸懸案に関し「首脳会談で大きな進展が得られる準備ができていない」ことが、会談を見送った理由と説明。一方で「意見が一致しない問題もあるが、ロシアとの対話を維持することは重要だ」と述べ、対話の窓を閉ざしたわけではないと訴えた。

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