米外交・安保の最高機関 政策決定の「奥の院」
- 2013年8月16日
- アメリカ発ニュース
【共同】日本版「国家安全保障会議(NSC)」がモデルとする米国の国家安全保障会議はホワイトハウス(大統領府)の主要部局で、外交・安全保障に関する最高意思決定機関。米政府の重要政策は基本的にNSCにかけられ、「省益」を超えた「国益」の観点から吟味された後、正式決定の運びとなる。
しかし、NSCの存在や政策決定に果たす重要性は一般にはあまり知られていない。全世界で米外交を展開する国務省や米軍を指揮する国防総省と異なり、黒子的な色彩が強い上、会議の日程や議題すら機密指定されているためで、米政府の「奥の院」といえる。
NSCの歴史は古く、発足は冷戦黎明期の1947年にさかのぼる。外交、軍事、情報分野の各政策を政府内で調整し、足並みをそろえてソ連に対抗する必要に迫られたことから、設置法となった国家安全保障法に基づき、統合参謀本部や中央情報局(CIA)と合わせて設立された。
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