病院訪問、髪の毛採取 シリア化学兵器疑惑で国連

 【共同】シリアの首都ダマスカス近郊で化学兵器攻撃により多数の市民が死亡したとされる疑惑で、26日に初めて現場周辺地域に入った国連調査団は、約100人の被害者が手当てを受ける仮設の病院を訪問、被害者の髪の毛や血液などを採取した。AP通信が反体制派の現場関係者の話として報じた。

 調査団は病院に約3時間滞在。フランス公共ラジオによると、医師や被害者、目撃者らからの聞き取り調査も行ったという。調査団は収集した情報や試料の分析を進め、最終的に化学兵器使用の有無や種類の特定を目指す方針。

 一方、APによると、調査団が現場を離れた後、病院周辺ではアサド政権側による激しい爆撃があったという。病院は反体制武装勢力が拠点とする地域内にあり、アサド政権は化学兵器攻撃があったとされる21日以降、連日周辺への空爆を実施。米当局者は化学兵器使用の証拠を消す目的と批判している。

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