婚外子相続差別は違憲 最高裁「家族観変わった」

 【共同】結婚していない男女間の子(婚外子)の遺産相続分を、法律上の夫婦の子(嫡出子)の半分とする民法規定をめぐる裁判の決定で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允長官)は4日、「家族観が変わり、相続分を差別する根拠は失われており、法の下の平等を定めた憲法に反する」とする初の判断を示した。「合憲」とした1995年の判例を見直した。

 明治民法から戦後の民法に引き継がれ、国内外から「不当な差別」と強い批判を受けてきた規定は改正を迫られる。決定を受け、政府は早ければ秋の臨時国会で民法改正を目指す。

 最高裁は決定で「時代の移り変わりとともに、個人がより尊重されるようになり『子どもに選択の余地がない理由での差別は許されない』との考えが確立されてきた」と指摘。事実婚やシングルマザーなど家族の多様化が進み、国民意識は大きく変わったとした。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る