インフィニティ、円安で利益率目標達成へ

 日産自動車の高級車部門インフィニティは、最近まで円高の影響で利益率が低迷していたが、2014年3月期は営業利益率の目標を達成できる見通しとなった。ヨハン・ダ・ネイシン社長が11日、フランクフルト自動車ショーで明らかにした。

 ロイター通信によると、円安と減価償却費の減少によって中型車「Q50」の新モデル発売費用を相殺できるほか、下半期の販売が堅調であることなどが理由。円高が続いた近年は、インフィニティ部門は輸出で利益を出すことが難しく、日産の利益率向上に貢献できずにいたが、カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は今年5月、インフィニティの本年度営業利益率目標を6〜7%に設定していた。日産全体の12年の営業利益率は5.4%だった。

 ダ・ネイシン社長は、23年3月時点でインフィニティの営業利益率は10%を越え、販売台数は50万台に達するとみている。12年の販売台数は17万2000台だった。

 日産の計画通りインフィニティが国際的な高級車ブランドに成長するためには、 モデルやエンジンの種類を増やし、欧州と中国での生産を軌道に乗せることが重要な条件になる。

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