世界最小の半導体開発 ローム、スマホに応用も

 【共同】ロームは19日、世界最小の半導体や抵抗器の開発に成功したと発表した。砂粒程度の大きさしかなく、多機能携帯電話(スマートフォン)の小型化などが期待できるという。補聴器や内視鏡などの医療分野にも展開したい考えだ。

 開発した抵抗器は縦0.3ミリ、横0.15ミリで、従来品よりサイズを56%小さくした。さらに小さい縦0.2ミリ、横0.1ミリの抵抗器の開発も進めている。半導体は縦0.4ミリ、横0.2ミリで体積を82%小さくした。

 抵抗器は電流を制御するのに不可欠な部品で、スマートフォンには1台当たり約200個使われている。5、6個使われる半導体とともにサイズを小さくすることで、スマートフォンの小型化や別の部品を搭載するスペースをより多く確保できるようになるという。

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