13年の設置容量、ソーラーが初めて風力上回る

 世界のソーラー・パワー(太陽光発電)の設置容量が、2013年は初めて風力発電を上回るとの見通しをブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)が発表した。

 ブルームバーグ通信によると、太陽光発電の今年の新規設置容量は前年比約20%増の約36.7ギガワット(GW)となる一方、風力は前年より約25%少ない35.5GWと予想される。

 BNEFのソーラー分析部門責任者ジェニー・チェイス氏は、「太陽光発電分野の劇的なコスト削減と、日本と中国での奨励制度開始が、発電能力の一層の拡大を可能にした」と説明した。ソーラー発電市場が成熟している欧州でも、パネルのコスト低下と政府支援を背景に導入が加速しているという。

 一方、11年以前には最高出力がソーラーの2倍以上だった風力発電は、政策が不透明な米国と中国をはじめ、欧州でも伸びが鈍化している。12年は米国と中国が世界の風力発電量の約60%を生産したが、13年は新規設置容量がそれぞれ約25%減り、08年以来最低を記録する見通しだ。

 BNEFによると、風力発電の総出力は12年末時点で27万8000メガワット(MW)と、太陽光発電(約10万4000MW)の約3倍だった。

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