人的資本指数、米国は16位〜肥満や心臓病多く不健康

 世界経済フォーラム(WEF、本部スイス)がこのほど発表した世界の人的資源に関する新しい指標「ヒューマン・キャピタル・インデックス」(HCI)で、米国は肥満やストレス、心臓病など健康面の問題が多いことが指摘された。

 ワシントン・ポストによると、HCIは、世界122カ国を対象に、それぞれの国が自国の労働力から得られる長期的な経済的潜在性を数値化したもので、米国の総合順位は16位だった。教育水準や成功の機会という項目は評価が高かったが、 肥満、糖尿病、心臓病といった非伝染性疾患などの低評価が響いた。

 米国は、肥満に関しては122カ国中112位、ストレスに関しても同様に順位が低く、「保健」分野全体では43位。特に「疾患一般がビジネスに与える影響」で評価が低かった。

 総合で上位に位置づけられたのは、同一民族の多い欧州の小国やシンガポールで、多民族で人口の多い先進国がこれに続き、ところどころに裕福で比較的進歩的な王族のいるカタールなどが入った。最下位はイエメン。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る