米政府、安全確保策を拒否 リビア公館襲撃で証言

 【共同】リビア東部ベンガジの米領事館襲撃事件をめぐり、現地の米公館の元安全確保責任者らが10日、下院監視・政府改革委員会の公聴会に出席し、米兵ら保安部隊の配備延長を提案したがオバマ政権に拒否されたなどと証言。政府の安全確保策に問題があったと訴え「テロは時間の問題だった」と指摘した。

 野党共和党は、国際テロ組織アルカイダの弱体化を実績として掲げるオバマ政権が、テロ防止に失敗したと責任を追及している。事件へのアルカイダ系の関与を隠そうとしたとの批判も強めており、11月6日の大統領選に向け、政治的駆け引きが続きそうだ。

 ケネディ国務次官は、リビア人の保安要員を含め現地が求める人員は確保していたと反論。一方、カーニー大統領報道官は記者会見で「悲劇を防ぐために十分な安全が確保されていなかったのは間違いない」と述べた。

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