メキシコのネマク、業績好調〜日系自動車工場の建設などで
- 2013年11月5日
- 米国ビジネス
メキシコの自動車部品大手テネドラ・ネマク(Tenedora Nemak)が、日本の自動車メーカーのメキシコ工場建設や米新車販売の大幅増を受け、好調な業績を記録している。
ブルームバーグ・ニュースによると、国際複合企業アルファ傘下の同社は、アルミ製シリンダーヘッドとエンジンブロックの世界最大手で、2013年1〜9月の売上高は前年同期比14%増の32億9000万ドルとなっている。通年の利払い・税引き・償却控除前利益(EBITDA)は、19%増の6億ドルを記録する可能性がある。
また過去1カ月は社債の利回りが4.2%に上り、新興市場における競合業者の1.4%に比べ3倍となっている。メキシコでは、外国の自動車メーカーが生産を拡大しており、日産、マツダ、ホンダのほかフォルクスワーゲンのアウディ部門が新工場を建設中で、自動車生産は向こう4年間に12年比で約40%増加すると予想されている。
さらに、メキシコから輸出される車の約67%を購入している米国では、自動車販売が07年以降で最高となる見込みで、オートデータによると10月は年換算1520万台と前年同月の1440万台から大幅に増加した。アルファのラモン・イール最高財務責任者(CFO)は「自動車部品部門は北米市場の回復の恩恵にあずかっている」と話している。
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