アマゾン森林消失、3割増 食料高騰で違法伐採拡大

 【共同】ブラジルのテイシェイラ環境相は14日、世界最大の熱帯雨林がある同国アマゾン地方で、今年7月までの1年間に消失した森林の面積が前年を約28%上回り、増加に転じたと発表した。前年同時期まで4年連続で過去最小を更新していた。

 牧草地や農地確保を狙った違法伐採の拡大が理由で、世界的な食料価格高騰が背景にある。電力確保のためのダム開発や貧農保護を目的に、政府が環境規制を緩和したことも拡大につながったとする批判もあり、政府は対応を迫られそうだ。

 昨年8月から今年7月までの消失面積は推定約5843平方キロで、三重県を少し上回る広さ。前年同時期は、調査を始めた1988年以降最小となる推定約4571平方キロだった。

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